4代目:ジェイ・ホワイトがリーダーの認識でOKなの?
プロレスといえばユニット!!WWEでは「NWO」「D・ジェネレーション・X」「ザ・シールド」などが人と度の高い伝説的なユニットです。そして新日では「ロスインゴ」「バレット・クラブ(BULLET CLUB)」などが人気がありますね。とくに2013年に結成されたバレット・クラブは世界中で支持されていてファンが多いユニットです。
初代リーダーであるプリンス・デヴィットを始め、2代目リーダーのAJスタイルズ、3代目リーダーのケニー・オメガ、そして4代目リーダーであるジェイ・ホワイト・・・リーダーを務めた選手、全員かっこいい!!皆がレスリング技術・パフォーマンス・カリスマ性・ルックスに優れており、まさに最高峰のユニットであると思います。
彼らは新日本プロレスを退団した後も多方面で大活躍しており、プリンス・デヴィット(フィン・ベイラー)やAJスタイルズもWWEで世界王者に!!ケニー・オメガはAEWで世界王座を保有しつつ副社長を務めるマルチな才能を発揮!このような素晴らしいレスラーを排出してきたユニットがバレット・クラブです。
ジェイ・ホワイトもヤングライオン時代は可愛らしい顔つきでバレット・クラブのリーダーに就任した時は心配もしましたが、今では髭を携えて貫禄が飛躍的にUP!!肉体改造もお見事で、割れた腹筋が芸術的、東京ドームでもメインマッチをこなすなど、キャリアも積んで磨きがかかり、ますますリーダーに相応しくなりましたね。
ところが現在のバレット・クラブは無法地帯というかイマイチ統制がとれていません。ジェイ・ホワイトは全く問題ないのですが、EVILが加盟してからグダグダで寄せ集め集団みたいになってしまい、かつての栄光が失われているように感じます・・・※けっこう真面目にヤバい話で他団体でもネタにされてますよ!!
順当に考えれば現在も4代目リーダーのジェイ・ホワイトが引き続きバレット・クラブのリーダーと思うのですが、現状ソロで動くことが多くてあまりバレット・クラブのメンバーと絡んでいませんね。EVILがリーダーっぽい役割に近い感じもします。
せっかくKENTAやエル・ファンタズモや石森など良いメンバーが増えているのに、リーダーが曖昧な状態でまとまりに欠けているような雰囲気に。SNSを見ていても同じ意見の方が多いようですね。何が要因なのでしょうか。私はコロナ禍での運営の対応や判断に問題があったのではないかと考えています。
コロナ禍の対応や判断がリーダー問題を混乱に導いた?
このリーダー問題を考えるうえで欠かせない状況が「コロナ禍」です。新型コロナウイルスの影響で、海外の渡航制限がかけられてしまい、海外のレスラーが来日できない状況に陥りました。新日本プロレスも影響が出てしまい、ウィル・オスプレイやジェイ・ホワイトも帰国対象に。
前代未聞のコロナ禍でのプロレス公演・・・このままではいつになったら外国人レスラーが復帰できるのかまったく見通しが立てない状況で先が読めませんでした。なので急遽、EVILをバレット・クラブ入りさせた判断は正しくて間違いではなかったと思います。
さらにEVILの快進撃は止まらず、ニュージャパンカップで優勝してからの内藤哲也選手のベルト二冠を奪い王者に、これがリーダーのイメージを与えてしまったのではないでしょうか。ベルト二冠はリーダーの象徴ですからね、ここで新リーダーを名乗れば少しは収集がついていたのかも。
ところがEVILが正式なリーダーになる話もとくになく、8月の神宮球場大会で内藤哲也がベルト奪還に成功!リーダーの象徴を失ったEVILはただの一般レスラーに。そんな最中、ジェイ・ホワイトがG1参戦として新日プロレスに普通に戻ってきます。
この辺から、バレット・クラブの状況が狂いだしたように思いますね。外国人レスラーの帰国で一時的に日本人レスラーがリーダーを務める選択肢はぜんぜん構わないのですが、果たしてロスインゴから引き抜いたEVILである必要があったのか?
どういう意味かというと、バレット・クラブは過去にリーダー不在の時期がありました。プリンス・デヴィットがバレット・クラブを離脱してからAJスタイルズがリーダーになるまで空位な期間があったのです。なので、敢えてリーダーを代々外国人レスラーが就任していたのに、その流れを壊す必要はなかったのでは?という疑問が生じます。
ジェイ・ホワイトが戻るまでリーダー不在で良かったのではないかと思うのです。それでも、いつ外国人レスラーが戻るのかわからないコロナ禍の不安から、日本人レスラーにリーダーを任せるのは良いと思うのです。であれば、EVILが5代目のリーダーであると、しっかり明確にする必要があったと思います。
曖昧な状態の時に、ジェイ・ホワイトが戻ってきたのだから当然混乱しますよね。なので次に考える一矢としては、バレット・クラブの内部分裂案です。ジェイ・ホワイト率いる旧バレット軍とEVIL率いる新バレット軍の対立。そのシナリオでも面白いストーリーや対峙が見られたと思います。
そのような展開もなく、なぁなぁな状態でジェイ・ホワイトはNEVERの王者に、EVILは9月に鷹木のIWGP世界ヘビー級王座に挑むことになります。もはや、どちらがバレット・クラブのエースなのかよくわかりません。新しいリーダー格を用意したせいでジェイ・ホワイトが戻った時にリーダー不在で凌ぐ選択肢が取れなくなった訳です。
世界を代表するユニットだからこそ、他団体にバカにされたくありません。運営への要望としてはバレット・クラブのリーダーを明確に決めて欲しいなと思いますね。バレット・クラブのリーダー権をかけてジェイ・ホワイトとEVILが対立するのも面白いと思いますので、ぜひ検討してください~